Webサイト公開後に効果検証を行う理由と検証ポイント
CND Sekiguchi
前回のブログで、定期的な契約更新に必要なもの、また各種バージョンアップ対応、セキュリティアップデートなどWebサイトを運用していく上で必要不可欠な保守対応のお話をしましたが、今回は“成果をあげることができるWebサイト”にしていくためのサイト公開後の検証と改善のお話をしたいと思います。
弊社では、保守契約をしていただくお客様にはアクセス解析データをベースにした定期的なWebコンサルティングサービスをご利用いただくケースが多いです。
既に運用中のWebサイトをリニューアルする場合、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールの閲覧権限をいただけるお客様のWebサイトにつきましては現状分析をしっかり行わせていただいた上でリニューアル提案を行いますが、サイト公開後の効果検証も同じくらい重要と考えています。
サイト公開後は必ず効果検証を行いましょう
サイト公開後にアクセス解析をメインとした検証を行う理由は大きく以下に2点です。
仮説通りにユーザーが動いているか検証するため
様々な仮説を立てた上でWebサイト制作をしますが、サイト公開がゴールではありません。仮説の立てっぱなし、サイトの作りっぱなしではなく、予め立てた仮説に関しては公開後にしっかり検証しなければなりません。
もちろん、時には仮説通りにはいかなかったというケースも出てきます。ただ、仮説通りにいかなかったこと自体が新しい発見(気づき)となり、そこから新たに仮説立てと改善を行う必要があるため、結果を恐れずしっかりと仮説に対する検証を行いましょう。
新設コンテンツや新たに設置した導線や検索システムの利用状況を検証するため
もう一つはリニューアル前には存在しなかったコンテンツや導線やシステムなど、公開前は検証のしようがなかった新しい試みの効果をみていきます。
新規コンテンツの検証内容について、ほんの一例を挙げますと、
・Google Search Consoleの検索パフォーマンスのデータも活用した自然検索での集客力
・スクロール計測を実装することで分かるコンテンツそのものの読了率(閲覧力)
・ユーザー属性(初回訪問/リピート訪問別、会員/非会員別、CV/非CV別、など)ごとの閲覧状況
・新設コンテンツ別のCV率(CV貢献度)
などといった視点で見ていきます。
また、コンテンツ以外でもフォームやお助けコンテンツへの誘導数を増やすことを目的に設置したフローティングメニューのクリック数、新たに導入した検索システムの利用状況、そこからのCVへの誘導率など、ユーザーの利用状況に合わせて検証と改善を繰り返し行いましょう。
クリエイティブネットドアの効果検証(Webコンサルティング)
クリエイティブネットドアの効果検証サービスをご紹介します。
Webコンサルティングサービス
様々な検証に対応できるようカスタマイズしたアクセス解析データ分析をメインに、競合調査、市場環境、ユーザビリティ、内部SEO、そしてこれまでの経験による知見を加味した現状分析と仮説立てをします(必要であればKPIの設定や見直しをします)。仮説に基づいた改善、検証を繰り返し行うサービスです。
このコンサルティングサービスのコースには、
・定期コース
・単発コース
の2つがあり、お客様に最も多く選ばれるプランは定期の3ヶ月に1回のコースです。サイト分析を行い、改善提案内容をサイトに反映して、反映後データを溜めて検証するには、ある程度の時間を要するため、3ヶ月に1回がちょうどよい間隔というのが理由です。
Webコンサルティングサービスを受けられたお客様の中には、今度は自社で検証サイクルを回したいということでアクセス解析レクチャーのご相談を受けることもあります。
「Webコンサルティング」サービス紹介ページはこちら
「Googleアナリティクス(導入・設定・レクチャー)」サービス紹介ページはこちら
Googleデータポータル定点レポートサービス
こちらはコンサルティングまで依頼する予算はないが、定期的に自社のアクセスやCV状況は確認しておきたいお客様にご利用いただいています。
Webサイトの定期的な健康診断ツールとしてご活用いただくイメージです。
定期的に自社の数字を確認していく中でもっと深堀りした分析が必要となった時に単発コースでのWebコンサルティングをご依頼いただくケースが多いです。
「Googleデータポータル(定点レポート)」サービス紹介ページはこちら
どちらのサービスも実務経験10年以上の専任スタッフや有資格者の知見を十分に活かした課題抽出と改善提案をさせていただきます。
公開してからが本当のスタート
Webサイトは公開がゴールでなく、公開してからが本当のスタートです。
新しいサイトになって新設されたコンテンツや導線などに対し、ユーザーがどのような反応を見せるのか定期的に分析、仮説立て、改善を行うことにより、“成果をあげることができるWebサイト”に育てていきましょう。