ホームページ制作における仕様書とは?記載内容と作成ポイントを解説
ドアログ編集部
※コンサルチーム監修
円滑にホームページ制作を依頼する場合、仕様書の存在は欠かせません。
仕様書がないと、制作する人と依頼をした人の認識がずれてしまう可能性があるからです。
実際にホームページ制作を依頼しても、理想とかけ離れたものができあがってしまったら不満を持つことでしょう。
そこでこの記事では、ホームページ制作における仕様書に記載する具体的な内容や注意点などについて詳しく説明します。
これからホームページ制作の依頼をご検討の方は、ぜひ最後までご覧ください。
ホームページ制作における仕様書とは
ホームページ制作における仕様書とは、簡単に言うと「これから制作するホームページのゴール」を表すものです。
制作会社と依頼主の両者がどんなホームページ制作をしていくか、を話し合いながら作っていきます。
仕様書には、ホームページが現在抱えている課題点や、ホームページとしての目的を達成するためにはどのような構成・機能性・デザインが適しているのか、などの内容がまとめられます。
ホームページ制作を依頼するときに仕様書を作る理由は2つあります。
1つ目は情報を1カ所に整理してまとめておくためです。
2つ目はホームページ制作に取り掛かるうえでの制作側と依頼側のゴール設定やイメージの認識を統一するという理由です。
これからホームページ制作をするお客様の認識と、実際に制作にあたるスタッフの認識を常に一致させるために、仕様書は非常に重要な役割を果たします。
この両者の認識が一致していないと、プロジェクトの進行中に大きな修正が必要になることなどのトラブルが起きてしまう可能性があります。
ホームページ制作の仕様書に記載する内容
ここではホームページ制作の仕様書でどのようなことを記載するのかについて紹介します。
一般的に仕様書に記載する内容は7つです。
①プロジェクト名と目的
仕様書において、これから行うプロジェクトの名前とその目的を記載することは必須事項です。
具体的にはどのような課題解決・目的達成をしたいホームページにするのかということです。
ホームページ制作の目的は主に、「採用」「集客」「業務改善」の3つに分かれます。
それぞれの目的に応じてKPIを記載し、その目的達成に向けてホームページ制作をしましょう。
たとえば「現在ホームページからのお問い合わせが月に10件なのに対し、その倍のお問い合わせが欲しい」となった場合は、目的は「集客」になります。
設定するKPIは「1か月あたりのホームページからのお問い合わせを10件増やすために1か月あたりのサイト訪問数を200上げる」などのようになります。
②依頼業務の内容
ホームページ制作の際にはさまざまな作業工程があるので、制作会社などに依頼する場合は作業範囲を明確かつ詳細に決めておく必要があります。
ホームページ制作に関連する業務として、サイト構成、デザイン、コンテンツ制作、SEO対策などがあります。
部分的に制作会社に依頼するのかできないことのみを依頼するのかなど、あらかじめ作業内容を明確化しておくことで作業内容に関するトラブルを未然に防げます。
記載内容③作業工程・納期
ホームページ制作を依頼したお客様と、制作サイド納期を明確にしておくことはとても重要です。
「なるべく早く作ってください」などの曖昧な依頼の仕方は避け、「〇年〇月〇日までに納品」というように明記するようにしましょう。
記載内容④費用の支払い
ホームページ制作の代金の支払方法や時期については、具体的かつ明確にしておきましょう。
例としては、「いつまでに支払わなければならないのか」「どのような方法で支払えばよいのか」「クレジットカード支払いは可能か不可能か」などが挙げられます。
認識違いによってトラブルのもととなるので注意しましょう。
記載内容⑤納品後の対応をどうするか
ホームページは制作だけではなく、公開後の運用がとても重要です。
なぜなら更新されていないホームページは検索順位が落ちてしまうからです。
ホームページを駆使して成果を上げたいと考えているのであれば、定期的な更新は必須となります。
納品後も更新作業を依頼するのか、それとも納品後は発注者側が管理をするのか、また発注者も管理ができるシステムのホームページにするのか、などトラブルにならないように前もって決めておきましょう。
記載内容⑥制作したホームページの権利関係
ホームページ制作では、著作権や利用する権利についても明確にしておかないと、トラブルになる可能性があります。
著作権は知的財産権の一種で、創造的に制作したものすべてに発生します。
また著作権は、基本的に著作権譲渡を行わない限り持ち主の変動はしません。
たとえ料金を支払って制作した自社のホームページだとしても、そのホームページの著作権は制作側にあるのです。
著作権に関しても明確に決めておかないと、納品後のトラブルにつながりかねないので、譲渡するのかしないのか等のことはあらかじめ決めておきましょう。
記載内容⑦特記事項
上記6つのポイントに加え、仕様書にないことへの対処法として、特記事項を記載しておくことはトラブルを未然に防ぐのに役立ちます。
作業の外注禁止、契約終了時についてなど、お互いが不満なく契約を履行できるために必要なことは明記しておきましょう。
ホームページ制作で仕様書をわかりやすく作るためのポイント3点
基本的に仕様書を作成する際にルールはないのですが、何も意識せずに作ってしまうとわかりにくくなってしまいます。
ここでは、実際に仕様書を作る際に気を付けておいた方が良いポイントを3点お伝えします。
ポイント①イメージ画像や図などを用いる
制作側と依頼側の認識を一致させるためにも、仕様書はわかりやすいことが重要です。
文章だけの仕様書ではどうしてもわかりにくくなってしまうので、イメージ画像などを用いることをおすすめします。
特に依頼側の要望がまだうまく言語化できていない場合などに、イメージ写真などを入れることはとても効果的です。
ポイント②5w1hに沿って書く
「誰が(who)」「どこで(where)」「何を(what)」「いつ(when)」「なぜ(why)」「どのように(how)」の5w1hを意識して仕様書をまとめると、読み手にとってとても分かりやすいものになります。
ホームページ制作に例えると以下のようになります。
ホームページ制作を(what)、今後の集客のために(why)、制作△△が(who)、〇年〇月〇日までに(when)、オンライン上で(where)納品する。
このように読み手に伝わりやすく作るということを意識すると良いでしょう。
ポイント③できるだけ細かく記載する
定義が曖昧で、何通りもの解釈ができてしまう仕様書だと「開発側がその都度確認とる場合にかかるコミュニケーションコスト」「勘違いで作業を進め大きな修正をしなくてはいけなくなったり、それによって納期に間に合わない」などとさまざまな無駄が生じてしまいます。
無駄なコストをかけないようにするためにも、仕様書には詳細な情報を記載しておきましょう。
ホームページ制作で仕様書を作成するメリット
ここまで仕様書の記載内容についてや、その注意点について説明してきました。
ここではそれらを踏まえて、仕様書を作成するメリットを紹介します。
メリット①依頼内容の整理ができる
ホームページ制作の過程ではデザイン、サイト構造、コンテンツの内容など種類が違う情報が多く存在します。
仕様書に依頼内容をきちんと整理してまとめておくことで、情報共有がより正確になります。
メリット②修正依頼がスムーズに行える
仕様書に実現したい内容が明文化されているので、内容が思っていたものと違った場合に修正要求がしやすいです。
言語化しにくい雰囲気やイメージなどのデザインに関することは、認識の相違が起きやすいです。
修正要求がスムーズにできるようにするためにも、仕様書にしっかりと明記しておきましょう。
メリット③制作側
仕様書があれば認識の統一が行いやすいので、コミュニケーションが円滑になりやすいです。
制作会社とのやり取りの中で決まったことなども、その都度仕様書に反映させておきましょう。
もし認識の不一致が起きてしまっても、仕様書で確認をすることができるからです。
ホームページ制作を依頼する際は要望をわかりやすく伝えましょう
いかがだったでしょうか。
ホームページ制作での仕様書作成で大切なことは、綿密なコミュニケーションによる制作サイドと依頼主の認識をそろえることです。
この時に必要なことは専門的な知識ではなく、自分の要望を明確にしてわかりやすく伝えるということになります。
ホームページ制作をする際は、自分の要望をわかりやすく詳細に伝えることを意識してみてください。
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